はいず 5 えらんど日記とTRPGとWCCFに三国志大戦のブログ
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N◎VAのはしりがき その9
シャンデリアが輝く大広間。
ソファには向かいあって二人の男が座っている。 一人は、太った中年の男。 手には、今では、珍しくなった天然の葉巻。 これ一本で1ゴールドは軽くするであろうというものだ。 もう一人は、痩せた青年。 着崩れた黒のスーツに首には、だらしなく緩んだネクタイを身につけている。 「サルバトーレ・マルディーニ。君は、何を言っているのか、私にはわからないな」 「つまるところあなたが掟を破ったのではないかと言っているのです」 中年の男が怒気を露にし立ち上がる。 「この私に向かって掟を破ったというのか!何の証拠があってそのようなことを」 サルバトーレと呼ばれた青年がスーツの内ポケットから写真を取り出し机の上を滑らせ中年の男の元に送る。 男が写真を手に取ったのを見てサルバトーレは、口を開いた。 「あなたの部下がやっていたことを写真に収めました。 おっと、部下が勝手にやったことなどという言い訳は通用しない。 部下達はあなたの指示でやったという言質も抑えてある」 写真を取った男の手がわなわなと震える。 写真を投げ捨てるとその代わりというように懐からカードを二枚取りだしサルバトーレの元に投げる。 2プラチナム。普通のサラリーマンが楽に一年暮らしていける金額だ。 「これは?」 「取っておきたまえ。その代わり分かっているな。」 「どういう意味かわかりませんね」 「分かるだろう!ドンには、このことを伝わないようにしてくれたまえ」 「ああ、なるほど。わかりました」 そういうとサルバトーレは、2プラチナムをポケットに突っ込む。 「この件は、私は、何も知りません。以後のことも何も関係ありません。そういうことですね」 「そうだ。何もなかったのだ」 「では私は、これで」 そういうとサルバトーレは、立ち上がり部屋から出て行った。 屋敷を出てからサルバトーレは、内ポケットから煙草を取り出しライターで火をつける。 紫煙を吐き出し空を見上げ呟いた。 「馬鹿だな、あんた。掟を金で買えると思ったのか。 ドル札の数えすぎでもうろくしちまったようだな」 数日後、中年の男は、死んだ。 賞金稼ぎに狙われたのだ。 かけられた賞金は、2プラチナムだった。 スポンサーサイト
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